子を持つ親の立場としては、やはりネームバリューのある大学名がタイトルにあると、アンテナがビビっと反応してしまいます。
例えば、日本だと「東大」「京大」「早稲田」「慶應」辺りでしょうか。
それから、海外では本書のタイトルにあるように「ハーバード」「スタンフォード」「イェール」「オックスフォード」なんかのワードがあると、脊椎反射でポチッってしまうのが、悩みですね(笑)
首席卒業した人って何をやってんの?がテーマ
さて、この本の著者である廣津留すみれさんは、大分の公立中学、高校を経て、ハーバード大学へ入学。しかも、「首席卒業」というおまけつき。
ここまででも驚きなのですが、ハーバード卒業後、音楽大学として有名なジュリアード音楽院に入学し、こちらでも首席卒業するというとんでもない経歴です。
そんな彼女が、日々実践している時間管理術、集中術、モチベーション管理術、インプット法、アウトプット法、学び方について書いているのが本書の内容です。
成功はごく小さなことの積み重ね
本書で、廣津留さんは3つのことを繰り返すことで、凡人も天才に匹敵すると語ります。曰く、、、
・時間の無駄をなくす
・時間を濃く過ごす
・淡々と努力するこのことを繰り返せば、「普通の人」は「天才」に匹敵する成果を出せる、と私は考えています。
上記3つのうち、上の2つについては他の本でも無駄をなくしたり、時間対効果を最大化する方法は載っているので、3つ目の「淡々と努力する」ことに注目しました。
努力は持って生まれた才能?
ヤンキースで活躍された松井秀喜さんは、著書「不動心」の中で、
1章を割いて「努力できることこそが才能である」と説いています。
僕は一歩ずつ階段登っていくタイプだと思います。急激にすごい数字を残すとか、すごい技術を身につけるとか、そういうことはないでしょう。一進一退を繰り返しながら、ちょっずつ進歩していくしかないと思っています。そしてきっちり階段を上がっていくためには、「夢」と呼べるような大きな目標だけでは足りません。今年の目標、今月の目標、今日の目標と、まずは身近な目標定めるようにしています。目標は数字ではなく、行動した方が目安になります。
そして、行動するための目標を決め、それを達成するために淡々と努力を繰り返す。
この主張は、廣津留すみれさんの考えとピタリと一致します。
「努力は持って生まれた才能」と言われますが、
松井秀喜さん、廣津留すみれさんの行動からこんなことを思いました。
・努力と感じないほど、毎日やることを細分化し、ただただ実行する。
・定期的に自分の進捗度を確認して、望んだ方向に進んでいるのかを客観化する。
この2つが自分の人生を、自分で生きるために必要不可欠な考えではないでしょうか。
真理はいたってシンプル
この本の中で、私が最も好きなところが
「おわりに」でハーバード時代の超人的な先輩から言われたセリフでした。
「時間は、つくるものだよ」
まさにSimple is best
当たり前過ぎて、ため息が出るほどの言葉ですが、
実際に超人的な成果を出している先輩なので、言葉に重みを感じました。
対極の後回し思考を回避するには?
一方、自分の行動を振り返ってみると、
この先輩と全くの対極な「後回し思考」になっているな、と。
では、この困った後回し思考はどうやったら回避できるのでしょうか?
本書を読む中で、1つこれが正解だろうなというのがありました。
それはTODOリスト!!
あまりに当たり前の言葉に、「はぁ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
最短で最大の結果を出すためのTODOリストの活用
ハーバード生は「作業効率」という言葉が大好きです。最短で最大の結果を出す方法は何か、常に考えて行動します。
廣津留さんを含め、ハーバードに入るような人はタイムマネジメントがテーマだそう。
タイムマネジメントの肝、それは「何をやるのか」ということ。
逆に言うと、「何をやらないか」を決めるのも非常に重要です。
廣津留さんは、この取捨選択をするのにTODOリストが効果的だといいます。
すべきことを思いつくままに書き出し、優先順位を決めて、重要でないことは省略。残ったタスクを上から順にどんどん消していく、(中略) 日々の多忙さを、「タスク」という敵を倒すゲームのように捉えているので、消すたびに達成感と高揚感が得られるのです。
後回し(=面倒)したいことをリストに挙げ、ゲームとして楽しむ。
本書には書いていませんでしたが、個人的にもう1つ重要だと考えるにのが、
リストには明確にしたタスク(「15分でブログ用の文章を500文字書き上げる」)を載せること。
漠然と「ブログを書く」だけでは、何をしたらいいのかが曖昧になり、
やらないことも増えてしまいます。
なので、必ず「何を」「どれくらい」やるのかは決めるようにしましょう。
こんな方にオススメします
長くなってしまいましたが、本書で伝えたいテーマはシンプルです。
自分の望みを叶えるには、24時間をどう使えばいいのか。
その上で必須な3点セット
1. 無駄を切り捨てる
2. 時間を濃く使う
3. 与えられた時間の中で努力する
これを廣津留さんの経験を通して、どのように活用していくか。
具体的なノウハウが載っています。
・主席卒業するような人が何をやっているのか興味がある方
・ティーンエイジャーのお子さんがいらっしゃる方
・自分の仕事に少しでも役立てたいビジネスマンの方
こんな方にオススメ本でした。
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