「日本の労働人口の49%が人工知能などに代替可能である。」
この衝撃的な研究結果は、2015年に野村総合研究所が発表したものです。
日本でも「AIに仕事を取られる!」という”AI脅威論”が出始めたのはこのくらいからでしょうか。
AI脅威論といえば、先日面白い話を聞きました。
AIが最初に乗っ取る職業?!
先日、あるGIF画像がネット上で話題となりました。
これは、ある企業から配信されたメールに添付されていました。
そのメールタイトルが「AIが最初に乗っ取る職業」というショッキングなもの。
中身を見てみると、
シェフ&ケータリング業界:54%がAIに置き換えられる危機
芸術、エンターテイメント、レクリエーション:45%の危機
製造業:45%の危機
建設業:39%の危機
卸売業および小売業:34%の危機
健康と社会的事業:21%の危機
教育:9%の危機
不動産業:31%の危機
法曹界:24%の危機
この例はイギリスのようですが、数値としては日本でもそれほどの違いはないようです。
特に日本でも労働人口の多い製造業、建設業などでAIに仕事を乗っ取られたらどうなるでしょう?
失業者が街にあふれて治安が悪くなるかもしれません。
あなたの大切な人がAIの脅威に巻き込まれて失業するかもしれません。
はたまた他人事ではすまされずに、ご自身の会社にも大きな影響がでるかもしれません。
考えれば考えるほど、”AI脅威論”の恐ろしさが身にしみます…
実は2面的な見方ができる広告
オチからお話すると、実はこの広告は経営者に向けて出されたものだったんです。
労働者の立場からすると、「AIに仕事を奪われる」となりますが、
経営者の立場から見ると、見方が変わります。
「AIは仕事を奪う」ではなく、
「AIが仕事を効率化する」ということです。
さらに提供した会社はイギリスに本社のあるRSコンポーネンツ社。
最近では、ラズベリーパイ(カードサイズPC)を製造している会社として有名ですね。
RSコンポーネンツ社の優れたマーケティング
RSコンポーネンツ社からすると、経営者に対して「AIに置き換えるお手伝いしますよ」という広告なわけです。
私が初めて見たときに「すごい!」と思ったのは、
労働者層にも問題点として”教育”ができる広告であること。
言い換えると「AIに仕事を奪われかねない」と労働者たちに納得させることが出来ているんですよね。
労働者と経営者の両者に違うメッセージを送りながら、
不利益を被る側(労働者)にも届く広告を作ったRSコンポーネンツ社がすごいな、と思いました。
あなたの会社の広告はどうですか?
なんでこんな話をしているかと言うと、広告には「教育」という側面が絶対的に必要だからです。
あなたの会社では広告を出していますか?
その広告は、広告を見てほしい人たちに届くだけでなく、
周囲の人にも届くようなメッセージを持っていますか?
では、”教育”の要素を広告に含ませるにはどうしたらいいのでしょうか?
相手の信念を変えろ!
それは、「相手の信念を変えろ!」ということ。
人間はそれぞれが、「自分が正しい」という信念を持って行動しています。
その信念を書き換えるのがもっと効果的な広告を作るテクニックです。
追伸:こんなところにも「世界の手塚」
あのGIFのトップに出ているロボットって、
手塚治虫の名作『火の鳥』に出てくるロビタですよね。
こんなところにも出てくるあたり、やはりロボットに手塚治虫の漫画がどれだけ大きな影響を与えたかが見えてきますね。
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